2024年 03月 17日
改修への道⑧ ~3月オープンミーティング~
オンライン一回、リアル一回。
関心があれど残念ながら都合が合わなかった人もいたけれど、オンラインでは3名、リアルでは4名が集まってくれた。
リアルでは、まずは外を一周して現状説明。
ランチ後、中もほぼすべての部屋を回って現状確認。
屋根裏も探索!
DIY好きな人たちの集まりだけあって、休憩時間もDIY談義に花が咲く…楽しい。
「ここは壁をぶち抜いて一間にしては?」「洗濯機は中にあったらいいよね」「灯油いっぱい使っちゃってるけど、エネルギー利用を抑えたエコな農場にしたいね」「書籍コーナーはここにあってもいいね」等々、活発に意見が交わされた時間でした。
自分たちでできそうな部分が少し見えて、その内容やそこに着手していくことがだいたい決まったので、少しずつ進めていきたい!
(かおり)
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by kurashilabo
| 2024-03-17 15:55
| 母屋改修プロジェクト(2023.11~)
2024年 03月 14日
改修への道⑦ ~ドキドキの見積もり~
農場は面積も大きい、窓も多い、その窓も変な形してる規格外、屋根は複雑、ときているので(そこが面白いところでもあるのだが)渡辺さんは頭を抱えていたが、大変多忙な中でどうにかこうにか概算見積を出してくださった。感謝!
さて金額は、屋根と壁と窓枠だけで1千万超。
想像はしていたが、おおお。
※あくまで概算なのでこれで行こうというわけではありません。
屋根と壁の詳しい改修ポイントも詳しく聞くことができた。
屋根は、屋根材自体の状態はいいけれど、軒先・軒下の傷みが激しく、その部分だけ交換が必要。
しかし交換のためには屋根全体を剥がさないといけない。
壁は、とにかく面積が大きく窓や屋根との接続部も多い。板材の代わりにガルバリウム鋼板という安い素材を貼る案だけれど、それでも建物の複雑さが金額を押し上げている。
ふむふむ。
ちなみに農場が50年もっているのはなぜか、ずっと気になっていたので聞いてみた。
建物の平均寿命は20~30年という中で、大した大規模改修もせずに50年もっているのは結構すごいのではないか?
渡辺さんの答えは、
・壁が木材であり、屋根が金属の板であること。
…建物全体が軽いため、地震などが来ても負荷が小さい。
・壁が木材(杉板)であること。
…現在主流の窯業系サイディングや銅板に比べ、木材は上下の切断面さえ雨から守れば非常に外の環境に強い。農場の壁材も、痩せてはいるが腐ったりは全然しておらず状態は良い。(ただ上下の切断面が目地板などでカバーされておらず、その隙間から雨漏りしやすくはなっている状態)
なるほど。
とりあえず腐っている柱の補修はしてもらうことと、毎回雨漏りしているトップライトは埋める方向で、部分補修から始めることになった。
(かおり)
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by kurashilabo
| 2024-03-14 15:32
| 母屋改修プロジェクト(2023.11~)
2024年 03月 05日
改修への道 ~⑥家族の歩みと共に姿を変えてきた家 Iさん宅~
(注:ヘンは誉め言葉です)
セルフビルドには足場組みが必須。
その足場板をいくつか所有されているということで、足場を見せてもらいに行く理由もあって、訪問。
このおうちも個性が爆発していた。
最初にお家を作って、そこに住みながら隣に別棟を作って、子どもの誕生を機に隣へお引越し。
テラスがないと不便だということで、テラスを増設。
子供部屋が欲しいということで、さらに隣に別の小屋を作り、橋(お家は全て高床!)で接続。
つまり子供部屋へは橋を渡っていく。
のちにIさんのお母様が越してきたため、母屋に部屋を増設。
もちろん付け足しの棚やロフトはそこらじゅうに。
これら全部セルフビルドである。
人ってすごいですね…と感嘆のため息しか出てこない。
エネルギー関連も手作り系が多い。
水道は山水。それを太陽熱温水器で温めてから水道に引いたり、井戸(枯れてしまった)に溜め、ポンプアップ。水は薪ストーブで一度沸騰させ、暖かいものを寿司屋からもらってきた大きい保温ジャーに入れて保温し、飲み水や料理の水はそこから利用。
お風呂の給湯は薪ボイラー。
ガスは…さすがに使っていたけれど、料理に少し使うだけ。薪ストーブあるしね。
電気は、確か太陽光発電もしていたと思う(メモ忘れた!)。
このお家で勉強になったのは、薪小屋は「3つほど設け、ローテーションで貯める・使うのがいいよ」「簡単に単管パイプとトタンで作ればOK」ということ。農場にも薪小屋欲しいね。
また、「エネルギー自給の方法はいろいろありそう。農場でもエネルギーは少しでも自給できたらいいな、灯油の使用量は減らしたいな」ということ。
また、玄関や広い軒下から続くテラスは超便利、いろいろ置けるし、干せるし、雨の日でも作業できるし。雨が建物に当たらないし。農場で言えばピロティにあたるけれど、もう少しあったらいいなあと思った。まあ、母屋内の土間がそれに近いか。
やはりセルフビルドのおうちは個性がすごく出るので、わくわくする。
しかし100%自分のものだから自由にやれるという面もあるとは思う。半公共空間である農場で強烈に「これを建てたい!!」という人がいない現状では、難しい所はプロにお願いし、セルフできそうな部分はセルフで、がいいかなというのが率直な感想。
どこを自分達でやり、どこをプロに任せるのか?
それはまだまだ話し合い中。
(かおり)
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by kurashilabo
| 2024-03-05 14:52
| 母屋改修プロジェクト(2023.11~)
2024年 02月 18日
改修への道 ~⑤牛舎を家に改修・Fさん宅~
元は牛舎だった大きな建物を自ら改修・改築し、居住空間を作って住んでいる。
建物を「改修」している先輩ということで、スタッフ数名で見に行かせてもらうことになった。
おうちは約10年前に工事着手し、現在もご夫婦で鋭意改修中。
家の造りはなんというか、ぶっ飛んでいた。
板のスロープで小上がりに上がり、その上へは階段で上がる。2階の床は未完成だけれど壁に沿ってぐるりと板が張ってあり、一周できるようになっている。部屋の中央には大きいストーブ。奥には子供部屋。バナナが育つ温室。船室のようなお風呂にトイレ。これら全部手作りである。
照明は太陽光発電でまかなっている。
まだメインの部屋の扉の下は閉じていないし、仕切りの壁は作り切っていないので、言うなれば風通しが非常にいい(笑)。なので冬は別の小部屋で、夏は風通しの良いこの部屋で過ごすというふうに、今は季節で居住空間を変えているらしい。
とにかく全部手作りなのがすごかった。
間取りもいわゆるハウスメーカーの間取りとは全く違っていて、「家はこうでないといけない」という概念から自由になっていいんだ、好きに考えていいんだ~と目から鱗。
「セルフビルドする上で大事にしていることってありますか?」
と聞いたら、
「いきおい」
と返ってきた(笑)。
「とにかく、考えすぎたり慎重になりすぎるといつまで経っても出来ない。あと、やり直しにメゲちゃだめ。やってみたら違った!とか何度やり直したかわからない箇所もいっぱいあるけど、とにかくやること。あと多少ゆがんでても気にしないこと」
「あとお金をかけられないから、自分たちでやるって決めてる。廃材を改修現場や解体現場からもらいに遠方まで行ったりして。窓のサッシなんて買ったのは1つだけだよ。リユースが結局一番安上がりだし環境にも優しいよね。」
だそうだ。なるほど~。
まだまだ作り途中だけれど、作ることそのものが楽しそうな様子のご夫婦。
そんな二人の作る家は造りも楽しげで秘密基地みたいだった。
色んな家があるなあ。家ってその人が表れるな。
プロにどこを頼むか、どこまで自分たちでやるかも考えなければ。
太陽光発電はやりたいなあ。
(2024.2 かおり)
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by kurashilabo
| 2024-02-18 17:02
| 母屋改修プロジェクト(2023.11~)
2024年 02月 16日
改修への道 ~④母屋横のケヤキ伐採~
樹齢40年か、50年か…大人二人でようやく抱えられるくらいの太さ。
農場を建てた当初は、このケヤキはなかったそうな。
いつの間にか生えてきて、放置していたら建物の横でこんなに大きくなったらしい。
近年はラピュタのような、トトロの木のような風貌で、この大きなケヤキに抱かれるようにして母屋が建っていた。それはとても美しい景色で、来場者みんなに愛されていたと思う。
それでも切ることになった経緯は、枝が建物に張り出し、屋根を痛めたり、強風で枝が落ちると危ないという懸念が常にあったこと。
また大量の落ち葉がいつも雨どいに詰まって水があふれ、あふれた水が壁に当たって壁や破風を傷めていたこと。地面に積もった落ち葉は良い腐葉土になるけれど、掃除しづらい部分にもどんどん溜まってしまい、やはり建物の壁を傷めていた。
そんなわけで農場の改修を考えた時に、けやきの伐採はやむなしとなった。
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by kurashilabo
| 2024-02-16 14:31
| 母屋改修プロジェクト(2023.11~)