ふみきコラム20171021

 時節柄、やはり関心は選挙。安倍の私欲、党利党略のための選挙に駆り出される腹立たしさ(山梨に戻って期日前投票を済ませてきた)。小池百合子などに振り回されるバカバカしさ(某評論家が希望の党は政界の肥溜め、小池はハエ取り紙と揶揄しているのを読んで溜飲を下げている仕末)。しかし何と言ってもびっくり仰天は前原氏の奇策だろう。いつから小池と気脈を通じていたかは知らないが、90人もの議員をようする野党第1党の「民進党」をひょっと出の「希望の党」に売り渡してしまうなんて前代未聞。ほんの一ヶ月前に党の代表選でエラそうなことを言っていたのに。しかし見物人としてはこれほどおもしろい選挙はない。普段は見えにくいそれぞれの「地」が見えてしまうから。

 策に溺れた感のある前原氏だが、現時点からみれば政局のコマを何年か早送りしただけの気もする。自民党より右のような人から元社会党までいるのだから民進党は野党としては戦いようもなく、遠からず分解したはずだし。選挙後を考えると暗澹たる気分になるし、怖ろしくもあるが、いずれ来る危機ならば早く来た方がよい。先に行けば行くほど事態は悪くなる気がする。

 さて、いつも立ち寄るコンビニ「セイコマ」の新聞スタンドに「産経新聞」があったので先日、選挙をどう報じているのか読んでみた。選挙の動向分析などは「自公で300議席うかがう」などと朝日と変わりないが、一面トップ記事で「米の北攻撃、準備に2か月」と題して米軍の北攻撃が間近いことをにおわせ「だから首相は今解散したのだ」という話になっている。次ページでは北の核攻撃があった場合、韓日で200万を超える死者が出るとか、武装難民が押し寄せるとか、米朝衝突の様々なシミュレーションを示し、「安保関連法案が無かったら大変なことに・・・」とまとめている。

 北朝鮮危機を煽って集票するという安倍のサポート記事だが、このような米朝衝突や「斬首作戦」のシミュレーションはコンビニの雑誌コーナーにカラー劇画としても売られている。ニーズがあるのであろう(ボクも立ち読みした。買わなかったけど)。劇画には尖閣危機から始まる「日中衝突もの」もある。それらを読んでいてハタと気付いたのは映画「シンゴジラ」も同じパターンだったなぁということである。映画として、ボクはあまり評価してないが、けっこうヒットしたようだ。あのような危機とカタストロフ、軍事、自衛隊の活躍、清新な政治家、ワクワクする何かを人々は期待しているのであろう。明るいニヒリズムと先の見えない社会にすっかり倦んでいて、「ちゃぶ台返し」をしたい気分。おそらく若い人たちにとって、ゲームの世界も、映画も、シミュレーション劇画も、現実の政治も本質的な違いはないのだ。

 いや、「若い人たちは」などと言っていられない。最近ボクは自分の心理に異なものを感じている。朝、新聞を開くたびに「斬首作戦」(!)はまだ始まらないか、とどこかで期待しているようなのだ。それは明らかに「反戦的」ではなく、「早くやってしまえ」的で好戦的なものだ(自分ではそれを「トランプ化」と呼んでいる。)。理性より深いところでそのような心理がうごめいている。中国についても同じだ。その崩壊と没落を心のどこかで待望している。それが怯えの裏返しだとはわかっていても心理であり気分であるのでいかんともしがたい。そういう大衆的気分が安倍を押している。

 憲法とか民主主義、人権といった近代的理性の言葉はそこに届かない。人を動かすことができない。戦争を経験した人々の身体的反戦意識だけがそれに対抗できるが、もうそういう人もわずかになってしまった。時代はそれを体験した人たちが退場することによって変わる。戦後は終わっているのである。
 選挙後にボクらが直面するのは自分をも含めたそういう大衆的気分であり、日朝、日中の関係が緊迫すればそれは軍事的、政治的に目に見える形で政治社会に浮上してくるだろう。その時われわれの政治的理性は踏ん張ることができるだろうか。いずれにせよ、ノンポリティカルではいられない時代に入っていくことになる。 S

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# by kurashilabo | 2017-10-21 16:12 | 鈴木ふみきのコラム | Comments(0)

 おかげ様で稲刈りも終わり、あとは乾くのを待って脱穀をするばかり。空模様に気をもみながらそのチャンスをうかがっているところ。
さて、田はすでに水を抜いてあるが、水を抜いてしまうとそこを住処としていた水生昆虫などが困るので、隅にほんの2坪くらいの池を掘っておいた。何の変哲もないただの水たまりだが、先日ふと気が付くとアオミドロが覆っているその水の中に直径が3センチほどで3枚の花弁をもった薄ピンクの花が咲いている。水面に花だけが浮くように開いていてなかなか可憐である。池の浅いところには田の難敵コナギが密生していたので、はじめは深いところに生えたコナギの花かなと気に留めなかったのだがどう見ても違う。しゃがみ込んでしげしげと水中を見ると、大きな葉がみえた。それが丁度オオバコを水没させたようで、しばらく眺めているとミズオオバコという言葉が頭に浮かんだ。知っている訳ではない、どこかで聞いたような気もするという程度だが。
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 帰って調べてみるとミズオオバコという草が確かにあって、それに間違いなかった。トチカガミ科という聞いたこともないような科の植物で、水草の一種である。雑草のコナギは水陸両用で水がなくなっても湿地なら生きていけるがミズオオバコは沈水性で水がないところでは枯れてしまう。(逆にコナギは水中で発芽、生長できるが、水深が10センチ程度を越えると発芽も成長も抑制される) 見たところ水深40センチくらいのところから葉や花茎を伸ばしているようだ。珍しいという訳ではないと思うが、見たのは初めてだ。今は田も川も水路はコンクリ化されているので、繁殖できる場所がなくなっているのであろう。

 不思議なのは今年の春に掘ったばかりの池にどうしてミズオオバコが生えるのかということだ。ミズオオバコは種を水中に落とすので、空から種が舞ってくるということはない。気がつかなかっただけかもしれないが去年はいなかった。推測だけれどもずっと昔の種が泥の中に潜んでいたのではなかろうか。泥の中は嫌気状態になるので種が長く生き残る(大賀ハスが有名)。それが池を掘ったことで光に触れ息を吹き返したということなのだろう。ちょっと得した気分になる。

 得した気分といえばこれも先日ツチガエルに再会した。これもめずらしいという訳ではないが何十年も見たことが無かったのである。子どもの頃には家の裏の小さな川(用水)に湧くようにいて、皆にクソガエルと呼ばれてバカにされていたカエルだ。当時、子ども仲間ではカエルにもランクがあって、大きくて捕まえるのが難しいウシガエルは崇拝の対象、山の中で会うアカガエルは「食える」しキレイで目を引き、トノサマガエルは身近な標準で、ツチガエルは美しくもなくあまりに沢山いるので相手にされなかったのだ。ちなみにガマガエルは妙に哲人風で人間くさく人気があったが、繁殖期に山中の水たまりに群れて交尾する様はそのタマゴともども脅威の光景だった。
ツチガエルがまわりから消えたのはボクのおぼろげな記憶では昭和40年頃で、突然消えたという印象をもっている。強い農薬がでてきた頃で、孵化と発生が農薬に弱かったのだろう。それ以後出会った記憶がない。
 「開拓地」は幸か不幸か早くに耕作放棄されたし、圃場整備もされなかったので(農業振興地域外なので)昔の生き物たちが細々と命脈をつないでいたのであろう。春に咲くレンゲも蒔いたものではなくヤブを刈り払ったので種が芽吹いたか、シノ竹の密生する隅で代を重ねてきたかしたものである。何でもないことだがこうしたことがちょっと嬉しい。

 今年一番に冷え込んだ今日、田の周りを歩くと、ミゾソバの花が満開でこれが実に美しい。沢山のミツバチが群がり、その羽音が遠くまで聞こえる。ベニバナボロギク、ツリフネソウ、アキノノゲシ、ツルアズキ…秋も本番である。 S

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# by kurashilabo | 2017-10-07 15:50 | 鈴木ふみきのコラム | Comments(0)

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【カボチャ】 ファミリー 半割 / レギュラー 1/3割
品種「鶴首かぼちゃ」。その名のとおり鶴の首のような形の長細いカボチャ。ネットリ滑らかな食感で繊維質の少ない日本カボチャです。ポータージュなどにぴったり。カットして入れていますのでお早めにお使いください。

【サツマイモ】  ファミリー 2本 / レギュラー 1本
品種「ベニハルカ」。ネットリとした食味で焼き芋・干しイモ用で有名な品種です。

【人参】  ファミリー 3本 / レギュラー 2本
品種「陽州五寸」。

【たまねぎ】  ファミリー 500g / レギュラー 300g
鶴首カボチャ
品種「もみじ2号」。

【じゃがいも】  ファミリー 500g / レギュラー 300g
7月に収穫して貯蔵しておいた「マチルダ」です。貯蔵性が高く、煮崩れしにくいのが特徴です。

【しょうが】  ファミリー 約150g / レギュラー 約80g
品種「三州しょうが」。出荷するのは秋の内だけなので、使い切れない分は刻んで冷凍すると長く使えます。

【長ねぎ】  ファミリー 600g / レギュラー 350g
近隣の提携農家高橋氏からの出荷です。

【さやいんげん】  ファミリー 130g / レギュラー 90g
品種「マンズナル」。夏野菜がどれも減ってくる時期ですが、播種時期をずらして栽培していたサヤインゲンがやっと採れ出しました。モロッコインゲンに似ていますが、より大型の平さやいんげんです。煮物・炒め物・和え物に。

【春菊】 ファミリー 180g / レギュラー 120g
品種「さとゆたか」。今シーズン初モノ。

【間引き大根】 ファミリー 2・3本 / レギュラー 1・2本
大根の間引き菜です。葉先から根元まで、お浸しや汁の具・菜飯などに。

【枝豆】 ファミリー 大1株 / レギュラー 中1株
枝付きの枝豆です。品種はこの地域の地大豆「青御前」です。

【シシトウ】 ファミリー 180g / レギュラー 120g
ピーマンと似ているので青色のテープで袋を閉じて区別しています。一般的なシシトウより大きい「松の舞」という品種です。辛いものが多いのでご注意ください。

【ピーマン】 ファミリー 150g / レギュラー 80g
小ぶりで細長い「京みどり」という品種です。

【ミニトマト】  ファミリーのみ 300g
品種「プレミアムルビー」。そろそろシーズン終了です。

【ナス】 ファミリーのみ 2・3本
品種「千両2号」。そろそろシーズン終了です。






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# by kurashilabo | 2017-10-06 15:40 |  L 今週の中身 | Comments(0)

ふみきコラム20170923

 鳥獣による農業被害はむろん今に始まった訳ではない。綱吉治世、「生類憐み令」下の対応をみてみよう。政治権力がどう「生類」と向き合ったか、などということは普通記録には残らない。しかし綱吉の治世は「仁心」と「慈悲」をもって生類と関係するという精神を統治の基本政策としていたから多くの資料が残されている。あまりに生真面目で少々笑えるのだが。

 カラスやトビの被害は農業だけでなく、ゴミ荒らしなど都市問題でもあった。これには「巣払い」と「生け捕り」で対応したようである。「巣払い」も卵を産んでしまうと「殺生」に抵触するのでそれ以前に巣を払うことが命じられた。生け捕りのやり方もこと細かく決められていた。また捕まえた鳥のために、カラスには「ご飯に鰹節を混ぜて与えよ」、トビのエサのために「イワシやカタクチイワシ、コノシロなどを飼っておくこと」、病鳥は別扱いで「生類方」に引き渡すこと、等々、なかなか配慮が細かい。そして生け捕りしたカラスやトビは「江戸の富坂町にある鳥小屋」に集めて飼われたのち、一定数まとまると各地に放鳥された。伊豆大島など離島が多かった。一回に千羽近く、82回に及んだという。その際、人夫だけでなく「鳥医」もつけているところがすごい。大島にも人は住んでいたはずで迷惑この上ないが、「島流し」の地というような感覚だったのだろうか。

 イノシシやシカに対しては(当時はこの他にオオカミがあった)まず様々な方法で威嚇し、効果ない場合は「玉なし鉄砲(空砲)」を使って脅す、実弾発射は不可、というのが当初の予定であった。しかしすぐにこれでは防ぎきれないことが判明し、実弾を許可するようになる。しかしその場合も役所から「目付」を派遣し「誓詞」をさせたうえで実行された。誓詞の内容は鹿、猪、狼以外は殺生しないこと、殺生した場合はその場に埋めケガレを払うこと、食用にせぬこと等々であった。加えて、「いつも田畑を荒らしている獣類であっても、荒らしていない時は実弾を発射しないように配慮せよ」等なかなか厳しかったである。また、それらを逐一役所に届け出なければならなかった。「生類憐み」という原則と農業疫害対策という現実との妥協がそのラインだったのである。

 農業被害を防ぐために獣類を駆除するということについて今も昔も同じではないかということはできる。しかし人として正しい態度、正義が丁度逆になっていることに注意しなければならない。当時は害獣という言葉(概念)も駆除という言葉もなかった。本来は人としていけないことだけれども止むを得ず殺生するということであった。しかし今は「公儀」(権力)が駆除(殺すこと)を奨励し、「イノシシ一頭殺せば8千円」というご褒美(報奨金)を出すのである。殺すことが正しいとされている。明治の文明開化以来(近代化とともに)人々の意識は世代を経るごとに変わり、今では多くの人はそのことに何ら疑問を抱かない。たかが害獣問題と言ってはいけない。人が生類とどういう関係を結ぶのかということは社会の基本性格に関わってくる。それはめぐりめぐって我が身の問題となるはずだ。

 今日、「開拓地」の周辺を犬の散歩で歩いていたら、「狩猟」と書かれた禍々しい白い札が道路わきの小枝にぶら下がっていた。それも4カ所も。「くくりわな」が仕掛けてあるという表示だ。今は猟期ではないから「害獣駆除」ということなのだろう。「くくりわな」というのは何度も言うように昔のトラバサミのようにイノシシの足をワイヤーでとらえ、暴れれば暴れるほど締まるようになっている。悪意の塊のようなワナなのである。イノシシの処理施設には時々足の無いイノシシが持ち込まれるそうだ。ワナにかかったが自分の足を置いて逃げるイノシシが少なからずいるのである。そんなことを考えていて終日くらい気分になった。 S

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# by kurashilabo | 2017-09-23 15:47 | 鈴木ふみきのコラム | Comments(0)

「“ヤマ”を遊ぶ、“住む”を作る」
「ジオパーク十三塚」

筑波山の直下、石岡市小幡十三塚集落の近傍にある谷津田。
四十数年前、耕作放棄地となったこの場所に、ふたたび暮らしのいのちを吹き込む。 

根っこから暮らしを考え、体感する年4回の“開拓”講座、3回目のご案内です。

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今日、いわゆる里山は必要な手入れや利用がなされていないまま捨てられ放置されています。竹林も同様です。現代生活には必要ないからです。

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しかし足を踏み入れるのも躊躇するようなそこに手をいれ、再開拓してみると、あれよあれよとワンダーワールドが開けてくるのに驚くでしょう。

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また、そこで得られる木や竹やあれやこれやを使えば「住む」も手に入りそうです。それは「住宅」ではありません。巣以上、住宅未満の空間。大昔し、遊動生活をしていたヒトが「定住」を始めた時に発見した空間、子どもの作る秘密基地。ヒトが人になった場所。

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そのプリミティブな空間を「小屋」と呼ぶとすれば、ワンダーランドとしてのヤマと小屋は現代を根っこから生き直すひとつの足場となるでしょう。それを大きく、皆でやれば「砦」のようなものになるはずです。隠し砦と自分小屋。私たちが開拓しようとしている「住む」はそのようなものです。

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「ジオパーク十三塚」は開拓地を地質学的スケールで読み解く試みです。この場所はどのようにしてこのようになったのか、専門家の話をうかがいます。開拓地の沢にはさまざまな模様、色をした小石が転がっています。筑波山の岩山が削られて流れ着いたそのひとつひとつの小石が語りかける地面の歴史に耳を傾けましょう。

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【日程】2017年10月7(土)~9日(月・祝) 2泊3日

【参加料】25,000円
*参加料には宿泊、食費、講座代、保険代などが含まれます。
*講座中のケガなどについては、旅行保険の範囲内での対応となります。

※日帰り参加、部分参加も可能です。
1泊2日 15,000円
日帰り 7,000円 夕食を食べる場合は+500円

【募集人員】10名(最小催行人数4名)

【講師/協力者】
永田勝之…建築家、NPOあおいとり主宰、札幌在住)
     やさと農場建築の中心人物
廣野匠…上林製材所/きこり
    2009年、上林製材所の親方にほれ込んで弟子入り

清水雅宏(つくばね森林組合)
矢野徳也(環境省委嘱自然公園指導員/筑波山ジオガイド)

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<タイムライン> ※細部の変更あり/小雨決行
●7日(土)
11:00 集合 オリエンテーション
12:30 昼食
13:30 開拓地と開拓予定地を見て回る
15:00 「砦」予定地、「小屋作り」予定地を見て、意見交換
16:00 「砦作り」始動(材の切り出し、運び出し、整地など) 
17:30 農場へ移動
18:00 風呂
19:00 夕食
20:00 建築家永田勝之氏の話 「農場って何?小屋って何?」(仮)
21:30 終了

●8日(日)
07:00 朝食
08:30 上林製材所と所有の山林の見学
12:00 昼食(開拓地で)
13:00 「砦作り」ワーク
17:00 農場or温泉
 (ゆりの郷 希望者のみ自費)
19:00 夕食
20:00 座談会 「ヤマ」をどう「遊ぶ」か
21:30 終了

●9日(月・祝)
07:00 朝食
08:00 地層を見る(農場裏と開拓地)
09:00 「ジオパーク十三塚」 
    開拓地周辺の地層を見る 沢の石の語りを聞く
12:00 昼食(開拓地)
13:00 「砦作り」
15:00 農場移動・次回の説明
15:30 解散

■申し込み方法
1)以下のフォームから、必要事項を記入して送信してください。
 https://goo.gl/forms/UEu5MhK7hjmISuSv2

 2~3日以内に事務局から確認メールをお送りします。
 メールが届かない場合はkurashilabo@gmail.com にお問合せください。

2)お申込み後、以下の口座に参加費をお振込みください。

【振込先】
*ゆうちょ銀行 
 10160-71440161 クラシノジッケンシツヤサトノウジョウ

*銀行から振込 
 018(ゼロイチハチ)店 普通 7144016 同上

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<今後の予定>
1/6(土)~8(祝日)
 畜産の現場見学、屠畜や食に関する映画鑑賞
 狩猟・解体見学(未定)、鶏のトサツ・解体体験
 開拓地作業(小屋作り)

*講座内容は天候や諸事情で変更される場合もあります

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★詳細はお問合せください。

mail kurashilabo@gmail.com
TEL 0299-43-6769

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# by kurashilabo | 2017-09-12 09:55 | お知らせ(告知) | Comments(0)

 徳川五代将軍綱吉は今流にいえば「ビーガン」だった。肉食やミルクを飲む習慣はもともとなかったし、彼は魚や貝類などもとらなかったようである。直接の資料はないが、側に仕える「御側衆」にあらゆる貝類とサケ、マス、アユを除く魚の調理を禁じていた。魚貝を殺生して食すことによるケガレを忌み嫌ってのことである。そのことから考えれば当然ながら本人もそれらを食さなかったのであろう。サケ、マス、アユを食べたのかどうか、どうしてこれだけが別扱いなのかはわからないが(何となく清浄そう?)

 彼がなぜそこまで殺生やケガレに神経質であったのか真相はわからない。将軍後継者でもある最愛の一人息子を5歳で失い、本人も大病を患ったからとも、僧の何某が入れ知恵したとも言われている。あるいはもともと英明の誉れ高かったというから儒教や仏教の精神を体現していたのかもしれない(将軍に就いた時35歳)。いずれにせよ、現実派というよりイデオロギーに傾斜した人だった。
そんな彼が触れた「生類憐み令」は後に悪政の最たるもののように言われ、彼自身「犬公坊」などと揶揄されることになった。確かに江戸界隈で魚釣りや、鳥や虫(マツムシ、スズムシなど)や、金魚の飼育を禁じたり、生きた魚や貝やエビなどの商売を禁止したりと、「エーッ!」と言いたくなるお触れも多い。またどこぞの井戸にキツネが一匹落ちて死んでいたというだけで切腹しなければならない人が出たりとマトモとは言い難い。そういう話は沢山ある。

 世に有名な「犬小屋」政策もどれだけ見通しを持ってやっていたのか、はなはだ疑問だ。幕府は犬殺しや虐待の禁止だけでなく、「無主犬が来たら食べ物を与えなさい」「やせ犬や病犬がいたら面倒みなさい」等々「憐みの志」をもって接するようにとたびたび触れたが一向に改善しなかった。そこで幕府が直接犬の保護に乗り出すことになったのである。はじめは獰猛な犬だけ集めたり、雌犬だけ集めて繁殖をコントロールしたりしようとしたようだが最終的には10万匹を越える犬が中野に建設された30万坪(100ha前後)もの犬小屋に収容されることになった。あくまで保護であるので住や食や医療も手当しなくてはならず莫大な経費を要したようである。(建設時には1日2万人の人足を要したとか。またエサ代は江戸市中より徴収された。)それにしても入口はあっても出口は無く飼い続けなければならない訳でありどうするつもりだったのだろう?。

 また「生類憐みの令」は人を含めたあらゆる生類に「仁心」と「慈悲」の志をもって接しなさいという趣旨であるから犬だけなく、人を含めたあらゆる身近な「生類」が対象となった。人については捨て子の禁止や、あった場合の養育、あるいは「牢屋」環境の改善、牛馬については老あるいは病牛馬を捨てることを禁止し、病気になった時や死んだ時の扱いなど細部にわたっている。また武威の象徴でもあり、幕府と諸大名との儀礼的な絆ともなっていた「鷹使い」(鷹狩り制度)も廃止している。鷹狩りは殺生そのものであり、鷹の餌に犬の肉が用いられていたからである。綱吉の「諸国鉄砲改め」も、反乱防止というよりも、鉄砲は殺生の道具であり、無用な殺生を招く考えられたからであった(猟師鉄砲など生業に不可欠な鉄砲の所持は認められていた)。

 いろいろ問題は多かったにせよ、「人々が生類に対して『仁心』と『慈悲』 の志で接するようになれば、御上が上からあれこれ指図しなくとも世の中は自然と治まり平和な世の中になるものだ」というという「御仕置」(国家統治)についてのディープなイデオロギーは今でも考えさせられるものがある。ディープな分だけ現実政策としては人々の反感も大きかった訳だが。道端に犬がクソをしただけであれこれ言われ、人が犬のクソを拾ってあるくようなマッドな世の中の住人としては「無主犬が迷い込んできたら食事を与えなさい」「病犬や痩せ犬はいたわりなさい」「犬をつないでおく必要はない」などとささやく将軍がいたことはどこか救われた気分になる。(続く)  S

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# by kurashilabo | 2017-09-09 15:45 | 鈴木ふみきのコラム | Comments(0)

野菜の少ない端境期に入りました。謂わば夏野菜と秋野菜が入れ替わる時期のデッドスポットです。夏の最盛期と比べるとボリュームダウンですがご了承ください。

【カボチャ】  ファミリー 150g / レギュラー 100g
品種「ダークホース」。粉質でホクホクの西洋カボチャです。

【九条太ねぎ】  ファミリー 150g / レギュラー 100g
生食すると辛いですが、熱を通すことで甘味が出ます。生で薬味はもちろん、調理して炒め物や煮物にもどうぞ。

【たまねぎ】  ファミリー 550g / レギュラー 300g
品種「泉州中高」。

【じゃがいも】  ファミリー 600g / レギュラー 350g
品種「男爵」。

【ナス】 ファミリー 300g / レギュラー 200g
ナスの定番品種「千両二号」。一部の方には丸ナスも1・2個いれました。

【シシトウ】 ファミリー 240g / レギュラー 150g
ピーマンと似ているので青色のテープで袋を閉じて区別しています。一般的なシシトウより大きい「松の舞」という品種です。時々辛いものが混ざっていますので、ご注意ください。

【ピーマン】 ファミリー 220g / レギュラー 150g
オカワカメ
小ぶりで細長い「京みどり」という品種です。

【オカワカメ】  ファミリー 150g / レギュラー 100g
肉厚でハート形の葉がオカワカメ。正式名称「アカザカズラ」。ツルムラサキの仲間で、その名の通りワカメのようなヌメリがあります。生食だとエグミがあるのでさっと湯がいてお浸しなどに。

【空芯菜】  ファミリー 130g / レギュラー 90g
夏の葉物、空芯菜です。油と相性が良いので炒め物にどうぞ。

【オクラ】  ファミリー 140g / レギュラー 90g
品種「ガリバー」。検品していますが時々筋の硬いものが混じることがあります。ご了承ください。

【ミニトマト】  ファミリー 150g / レギュラー 100g
品種「プレミアムルビー」。こちらも雨よけ栽培。甘く美味しい出来です。

【モロヘイヤ】  ファミリー 100g / レギュラー 一部の方のみ100g
夏の定番ヌルヌル野菜。お浸しなどに。そろそろ終わりの時期なので全員には配分できませんでした。

【ゴーヤ】  ファミリーのみ 1本
別名にがうり。炒め物や和え物に。
【加熱調理用トマト】  ファミリーのみ 少々
色が淡くヘタがないのが調理用トマト。「なつのこま」という固定品種です。ゼリー質が少ないのが特徴で、生食も可能ですが、加熱調理することで本領を発揮します。焼く・炒める・煮るはもちろん、ピューレやソースにも。





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# by kurashilabo | 2017-09-08 14:25 |  L 今週の中身 | Comments(0)

今日はイベント「食べる農体験」夏、ということで、食べることへの意欲が高い人が参加しているので、メニュー選びも気合が入りましたよ。

昼食は参加者みんなでパンを焼く予定なので、パンに合いそうなメニューで考えました。(茨木)

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【ドライトマト】
パンに乗せたら美味しそうなので作りました。加工用のトマトしか無かったのですが、美味でした。

①トマトを4~6当分に縦切りにして、オーブンの天板に乗せる。
②塩、ニンニク、タイム、オリーブオイルを適量かける。(ニンニクはすり潰して)
③オーブンで中火で50分~焼いて、様子を見て、ほどほどに乾いていれば完成。火を止めた後も余熱で乾かせてもよい。









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【きゅうりの爽やかドレッシング】
これは簡単な上にめっちゃ美味しくて好評でした。パンだけでなく、和風の料理の上からかけたりとか、色々と応用してみたくなりました。オススメ!

①きゅうりを摩り下ろす。
②そこに、醤油とごま油を適量入れる。
③中火にかけて、グツグツし始めたら火を切って完成。









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パンに、きゅうりドレッシングとドライトマトを乗せて食べても美味でしたよ!

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【夏野菜のサブジー】
サブジーって何だろう?って感じですが、汁気のないカレーです。僕は水を入れずに弱火で蒸し炒めにしました。水がない分、肉を使わなくても野菜の旨みだけで十分いけました。
野菜はトマトは必須ですが、他はなんでもいいと思います。今回はパンに乗せるので細かく切りましたが、大きく切っても美味しそうです。

①ジャガイモ、カボチャ、ナス、トマトを切って、油で炒める。火は弱火~中火で、蓋をする。
②5分に1回位、蓋を開けて全体を混ぜる。それを何回か繰り返すとしんなりしてくる。
③オクラとピーマンも細かく切って鍋に入れる。(最初に入れるとグズグズになるので、後入れ)
④塩、コショウ、カレー粉、カルダモン、ガラムマサラを入れて混ぜる。
⑤全体が馴染んだら完成。


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【豚肉・なす・キュウリの中華風和え】
洋食っぽくないものも欲しいなと思った一品。これまで肉を使ってないので、肉も食べたいなと。食材を短くカットしたので、一応パンにも乗せて食べられました。普段のおかずには長くてよいかと思います。

①肉は薄切りにカット。ナスとキュウリもスライサーで薄くカット。(この後、更に細かく切りました。)
②ナスは水にとってアク抜き、キュウリは軽く塩もみ。
③お湯を沸かして、ナスを茹でて火が通ったら引き上げて水につける。肉も茹でて水に上げる。
④ナスとキュウリの水分を絞って、肉と混ぜる。
⑤鍋に、味噌、砂糖、みりん、唐辛子、醤油、魚醤、ごま油、塩を入れて火にかける。(コチュジャン、みりん、ごま油でも可)
⑥タレを食材に混ぜたら完成。


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# by kurashilabo | 2017-09-05 16:55 | レシピ | Comments(0)

 害獣の駆除や、それとの関連でジビエの普及といったテーマは今や農業新聞だけでなく田舎系の雑誌でも定番の話題である。そこではどのような方法や体制でやるのがより有効か、ジビエとしての利用をどう進めたらいいかということは話題にされても駆除自体が必要なのかどうか、あるいはそれに伴う倫理の問題などはほとんど語られることがない。駆除しなければ大変なことになる、駆除は正しい、それは語るまでもない前提なのである。

 駆除とは要は殺すことである。筑波山系で一番問題となっているイノシシについていえば鉄砲で撃つよりもワナ猟が多い。箱ワナはいわばネズミ捕りを大きくしたようなものを想像すればよい。捕獲した段階ではむろん生きているから電気を利用した刺し棒のようなもので殺すようである。くくりワナはいわばトラバサミのイノシシ版でケモノ道に仕掛け、踏むとワイヤーの輪が足をとらえ、逃げようとあばれればより強くしまるという仕掛けである。これも刺し棒などで恐怖と苦痛で暴れるイノシシにとどめを刺す。イノシシも必死だから、足だけを残して逃げ去っていたというような話も伝え聞く。
 数時間のうちに処理施設に持ち込んで血抜きと内臓処理すれば食肉として利用することができる。しかしその多くは専用の焼却場に持ち込まれたり埋却されたりするようである。その際、駆除した証拠としてシッポ(耳?)を切り取り、後にその数に応じて報奨金を受け取るという仕組みである。
 猟師が犬を伴って山に入り、ケモノを撃ち、その肉をいただくという「殺し」は古来よりの生業として今もある。そこに現代なりの問題はあるにせよ彼らの語りを聞くと、その論理と倫理を理解することができる。駆除としての「殺し」はそれとは別物だと思うのである。駆除にあっては有効性や数のことばかりで生き物としてのイノシシに向き合うという姿勢はそもそも排除されている。はじめから「害獣」なのである。

 このことはハンターと言われる人々へのボクの微妙な違和感とも関連している。ハンターは猟師ではない。ハンターは趣味として(娯楽として)動物を撃つ(魚釣りと同じで実益も兼ねているのでしょうが)。彼らが害獣の駆除に駆り出される。思い入れが過ぎるかもしれないが、本物の猟師は害獣の駆除には加わらないのではなかろうか。それはともかく冬になるとオレンジ色の服を着て何匹もの犬を引き連れたハンターの一群と畑で出合うことがある。彼らは往々にして傍若無人で畑に平気で入り、近くに家があっても散弾銃を撃つことがある(法律では人家から300メートル以内の発砲は禁止されている)。里での彼らの主な獲物はキジだが、このあたりでしばしば見かけるキジの多くはハンターのために放鳥されたものだ。(アユ釣りのアユが放流されたものがほとんどだというのと同じ)。殺すために放鳥するのである。これも嫌いだ。

 イノシシは畑に入り農作物を食ってしまうから「害獣」と言われる。しかし小学生の話のようになるが、この畑はウチのもの、このイモは俺のものというのは人間界のルールだ。だから他の人が入り込み食ってしまえばそこに罪が発生し罰を受けることになる。イノシシはそのルールに従って生きている訳ではむろんない。だからそこに罪が発生することもない。何の罪もなくそこに自然そのものとして存在するケモノを殺すのは難しいものである。それを正当化する論理も倫理もないからだ。人は平常心で人やその同類であるケモノを殺せるようにはできていない。(タブーが働いている)。そこで「害獣」というレッテルを貼り、食いものを盗られたウラミとともに駆除、駆除(殺せ殺せ)と騒ぎたて、それを正義の如くにしてしまう。正義となれば人間、かなり残虐なことでも平気でやれる。現在の害獣駆除はかなりそれに近いものになっている気がする。 S

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# by kurashilabo | 2017-08-26 15:42 | 鈴木ふみきのコラム | Comments(0)

 今日もまた雨となった(8月15日)。気温もつゆ時のように肌寒いほどだ。はじめは(夏のカンカン照りに比べれば)体が楽でいいなぁと思っていたもののこれだけ続くとイネが心配になる。昨年は9月にこんな天気が続いてイモチ病が大発生して散々だった。今年はまだ大丈夫だがこの先の天気次第ではどうなるかわからない。

 開拓地のイネは穂もほぼ出そろって、いよいよ登熟の時期に入った。熱い太陽が欲しいところだが穂は小雨の中で花を咲かせ受粉し稲穂となっていく。雨にけむる山間の棚田風景もなかなかいいもの。毎日水をみたり、イノシシの様子をみるために田を回り、また坂の中腹から全体を見まわして悦に入っている。一枚一枚の田によって出来は違うし、今年新しく拓いた田は(長年蓄積の)養分が多すぎて育ちすぎ、先日のちょっとした台風で一部倒伏したが、全体としてみればまずまずの出来だ。
 畔草を刈っていてふと気が付くと、どこから集まってきたのか沢山のアキアカネが舞っている。草刈で舞い上がった虫をねらっているのだろう。赤トンボとはいえまだ黄色に近い。今年は田を造り直し水抜きの水路を暗渠にしたり、パイプで排水できるようにしたのでムシたちが冬越しできる場所がない。そこで2、3カ所あえて水たまりを作ってある。他にも池を作っているから来年にはイモリやら何やらまた帰ってくるだろう。田植えが終わった頃、タガメ(のようなもの)も見た。泥が深く前に進めず確認できなかったのだが、2mほど先にモゾモゾ動いているカブトムシ大の水生昆虫がいた。大きさからすればタガメか大型のゲンゴロウだろう。どちらも今は希少種となっている。また会えたら嬉しい。いろいろなムシと出会えるのも田んぼの楽しさのひとつである。マムシも時々いて、こちらのムシはうれしくはないけど。オオスズメバチもうれしくない。

 イノシシもまた出始めた。春から夏にかけては田には来ないが(今のところ)コメが稔る頃になると田に入ってくる。先日はじめて田に入られた。まだコメは実が入っていないので食害はなく、歩かれただけだったが。即田んぼを網で囲みガードを固める。行動時間が違うので出会うことはまず無いが、至るところにケモノ道と堀り返した跡がある。田に下る道の両脇が一夜にしてユンボで削られたように崩されている。一体何を探しているのだろう。たいしたものがあるとは思えないのに。彼らもまた必死なのである。それだけは伝わってくる。
 先回の週報にもあったように、農場裏でもすでにイノシシ被害はでている。遠からず農場にも侵入してくるだろう。今やイノシシは最も身近なケモノだ。網や柵で囲ったり、仕事が増えるので困りものだが、身近にケモノの気配を感じながらの暮らしは嫌いではない。いやむしろボクはそういう生活を望んできたのかもしれない。部屋には引きこもり猫のババ様がいて、階下の台所にはシロが控えている。外に出ればヤギたちが餌はまだかと眼差しを送ってよこし、馬の竜がいなないてメシを催促する。そして豚や鶏がいて、夜な夜なアライグマ(?)やらタヌキの?が徘徊している。そこにイノシシが加わることになる。それぞれ人との距離や関係は違うが身近なケモノたちだ。そこにあれやこれやのムシやヘビやチュウ太郎などが加わったのがボクの農場のイメージであり、この農場が好きな理由もそのあたりにある気がする。農場はボクにとって自分の身心を野性へとつなげる装置なのである。

 イノシシは「害獣」だが雑草や害虫が農業上の概念であると同じように害獣などというケモノはいない。地面はもともと「天のもの」であるのだから彼らがそこに居て食い物をあさって悪い訳がない。そこを排他的に占有している人間こそが問題なのであり、農業はもともと罪深い営みなのだ。ぎりぎりのところで「駆除」が必要になるにしても、そうした自覚が無ければただただ殺戮となっていくだろう(すでになっている)。殺戮は自らを殺戮者として育てるということだ。そこをよくよく考えなければならない。開拓地は「専守防衛」だが今のところそれで何とかなっている。 S

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# by kurashilabo | 2017-08-19 15:38 | 鈴木ふみきのコラム | Comments(0)