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暮らしの実験室はこんなところです


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暮らしの実験室やさと農場は茨城県の中ほど、筑波山系に囲まれた盆地にあり、1974年に農場を開いてから45年以上有機農業を行っています。野菜の他にも鶏と豚を飼い、昔ながらの小規模畜産で丁寧に育て、そこからできる肥料を畑に施し、循環型の農業を行っています。

農場は会員によって支えられ、また誰にとってもオープンな雰囲気を保っています。農業イベントの開催や、農体験や研修生の受け入れなども行い、毎年多くの方に農場に来場します。訪れた人が心身ともにリフレッシュし、食べ物のことだけでなく、暮らし方や生き方にも新しい発見があるような空間を作り続けたいと思っています。




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①小規模の有畜複合農場の実践

400羽、豚30頭あまりを飼いながら、そこから得られる肥料を、畑(2ha)、田圃(3.5反)に還してお野菜やお米を栽培しています。これらの実践は、人の暮らしと畑と作物、豚と鶏、すべてのイノチの循環をデザインしています。現代の農業は大量生産の元、畑と畜産が分断され、野菜には農薬と化学肥料が使われ、畜産は糞尿による環境汚染を引き起こしています。畑と畜産のバランスを取りながら、環境に負荷を与えることがないようにするためには、分断・大量生産という思想から、循環・小規模生産という思想へ切り替えることが必要です。私たちは小規模の有畜複合農場の実践を通して、私たちが作る食べ物(生産物)は、ただ「美味しい」や「安全」という枠を超えて自身の骨身になり、思想となり、時に矛盾や葛藤を現し、生き方の糧になる教材でなければならない、と考えています。


②開かれたアソビ場

暮らしの実験室は、特定の誰かの持ち物ではなく、開かれた公共の空間です。空間は、そこに何があるか、何を作るかによってできることが変わります。畑と台所があれば、収穫して食事を作って食べることができ、池があれば、釣りや水浴びや水生動物の観察ができ、動物を飼っていれば、童心に返って戯れたり、彼らのもたらす恵みをいただいたり、命について思い耽たりできます。このように空間とは、人がデザインして作り出し、そしてそれが自分たち自身の学びや充足として返ってくる場です。ツリーハウスや竪穴式住居、池や雑木林、ヤギやミニブタ等…。暮らしの実験室には様々な空間の"仕掛け"があります。そこに足を踏み入れると、他とは違う空間が広がり、自分の生き方や暮らしを見つめなおし、ヒントを得られるような場所となっています。こうした空間を作り、活用することは、それ自体が豊かなアソビと言えます。暮らしの実験室は、ここに来た人たちと共に深くて広い農的な空間を作っていきたいと思っています。 *思い耽る(おもいふける)


<主な活動>

野菜と卵セットの販売・・・年間通して旬のお野菜10種程度と新鮮な卵を箱に詰めて定期的にお届けします。

農場体験の受入れ・・・日帰り2,000円、125,000円です。(食事代込)

詳細はホームページ、またはお電話やメールにてお問い合わせください。


TEL 0299-43-6769

mail  kurashilabo@gmail.com



by kurashilabo | 2021-07-10 00:00 | プロフィール