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改修への道⑦ ~ドキドキの見積もり~

建物の健康診断をしてくださった渡辺木材の渡辺さんに、ムチャぶりを承知で「屋根と壁をざっくりこんな感じで直したら、いくらかかるか教えてください!」とお願いしてあった。

農場は面積も大きい、窓も多い、その窓も変な形してる規格外、屋根は複雑、ときているので(そこが面白いところでもあるのだが)渡辺さんは頭を抱えていたが、大変多忙な中でどうにかこうにか概算見積を出してくださった。感謝!

さて金額は、屋根と壁と窓枠だけで1千万超。
想像はしていたが、おおお。
※あくまで概算なのでこれで行こうというわけではありません。

屋根と壁の詳しい改修ポイントも詳しく聞くことができた。
屋根は、屋根材自体の状態はいいけれど、軒先・軒下の傷みが激しく、その部分だけ交換が必要。
しかし交換のためには屋根全体を剥がさないといけない。
壁は、とにかく面積が大きく窓や屋根との接続部も多い。板材の代わりにガルバリウム鋼板という安い素材を貼る案だけれど、それでも建物の複雑さが金額を押し上げている。
ふむふむ。

ちなみに農場が50年もっているのはなぜか、ずっと気になっていたので聞いてみた。
建物の平均寿命は20~30年という中で、大した大規模改修もせずに50年もっているのは結構すごいのではないか?

渡辺さんの答えは、
・壁が木材であり、屋根が金属の板であること。
  …建物全体が軽いため、地震などが来ても負荷が小さい。
・壁が木材(杉板)であること。
  …現在主流の窯業系サイディングや銅板に比べ、木材は上下の切断面さえ雨から守れば非常に外の環境に強い。農場の壁材も、痩せてはいるが腐ったりは全然しておらず状態は良い。(ただ上下の切断面が目地板などでカバーされておらず、その隙間から雨漏りしやすくはなっている状態)

なるほど。
とりあえず腐っている柱の補修はしてもらうことと、毎回雨漏りしているトップライトは埋める方向で、部分補修から始めることになった。
(かおり)

by kurashilabo | 2024-03-14 15:32 | 母屋改修プロジェクト(2023.11~)