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ふみきコラム20171028 高松田んぼの収穫

 今日、久しぶりの晴れ間をぬって、やっとこさ高松米の脱穀ともち米(約1アール)の稲刈りを終えた。高松米というのは旧たまごの会の世話人でもあった高松修氏を中心とした市民による米作りグループで、高松氏が亡くなってからもその志を継いで米作りをしている。農場では数年前から地元の世話役という立場でそのお手伝いをしている。稲刈り自体は3週間ほど前に終えてハザ掛けしてあったのだが、その後長雨に入ってしまい脱穀の機会を失していたのだ。ハザ掛け乾燥ではせめて4~5日は晴れが続かないと脱穀できない。しかしこの間2日と天気はもたなかった。しかも市民グループなので作業予定が土日となると脱穀のチャンスはさらに少なくなる。
 雨だけならまだしも先日は台風で、ハザが倒れたら水びたしになった稲束をすべて掛け直さなければならない。台風の進路予報をみて「これは倒れるな」と覚悟した。ところが雨量は相当なものだったが、風は強まったものの突風という程でもなく、幸いにも倒壊はまぬがれた。で、台風一過で快晴が続き、土日で脱穀と思いきや、月、火は曇りがちで昨日はなんと小雨、しかも週末はまた台風で大雨になるかもという予報。

 稲はあまり長く雨に当てていると「穂発芽」といって穂についたまま発芽してしまいコメの質を大変悪くしてしまう。ぬれたままぶら下げておくのもそろそろ限界だ。それで今日、グループの4人と一緒に脱穀することにした。こんなに濡れた稲を脱穀するのははじめてだ。ハーベスター(自走脱穀機)に詰まったらと心配したがなんとか脱穀することができた。ともかくホッとしたというのが正直なところ。むろんこんな湿った米をそのままモミスリ(玄米にする)することはできないので、高橋さん(地主、ライスセンターをやっている)のところに明日持ち込んで乾燥とモミスリをお願いすることになる。
 これではハザ掛けした意味が無くなってしまうが(天日乾燥ではなく熱乾燥になるので)ま、こういう年もある。しかしハタと考えれば、これがOKならばハザ掛けなどしなくとも稲刈りと同時に脱穀もできるということになる。乾燥機に入れることを前提にすればそれも可能なはず。コンバインは稲刈り機と自走脱穀機が合体したものだから。これだと天気の心配も少なくてすむ。晴れが続くことを祈るように待つ日々から解放される。ウーム、やってみたいがそれでいいのか・・・?農家がハザ掛け方式から撤退し、皆コンバインになっていくのも無理はない。現在、旧やさと地域は完全にコンバイン+乾燥機になっていて、ハザ掛けをしているのは農場のような零細有機農家だけ。有機農家の多くはまだ若く、体力勝負ができるからだがいつまでもつのやら。そこには確かに「不便益」の面白さがあるが、日常化したり高齢になっていくとキツクなってくるのではなかろうか。

 ところで今日、田の脇の農道をバックで舗装道路まで出ようとして田に車を落とした。それも何でこんなミスをするのだ、というような仕方で。農道なのでバックする時バックミラーで轍を見ながらバックする。農道の途中、小さな社があり幅が広くなっていて、そこに軽トラが一台止まっていた。その脇を通り抜けようとしたのだが、気がつくと通り抜けようとした反対側の田に落ちていた。幸いにも落差が小さく、車は出られなくなったがケガなどは無かったのだが。(止まっていた軽トラのおやじさんがロープで引っ張ってくれて脱出できた)どうしてあんなミスをしたのだろう?確かに夕方でうす暗くなってきていたし、少々焦っていたこともある。しかし・・・。右バックミラーでバックしてきて、その車の右側を通り抜けようとするなら、そこで左バックミラーに目を移し、その車の際を抜けなければならない。そこでどうしたことか、右バックミラーのまま車の際を通り抜けようとしたようなのだ。アタマのニューロンが劣化してきているのかなぁ。ショックだなぁ。 S
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by kurashilabo | 2017-10-28 16:16 | 鈴木ふみきのコラム