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ふみきコラム ~9月14日も国会前へ

 安保法制関連法案が今夜にも参院で成立しそうである。今日は朝から雨で、畑仕事はできないので、部屋で週末の運営会議に向けた資料作りをしながら時折テレビニュースをみていた。政治はボクの日常からは手の届かない遠いところにあるし、考えてもあとに徒労感が残るばかりなのであまり深くは考えないようにしてはいるのだけれど。

 とは言いつつたいした決意もなく先日も(14日)国会前の抗議集会に姜女史と行って来た。立っていると腰が痛いし疲れるので、警察の並べた柵の前の歩道に腰かけ、相変わらずのスピーチや「廃案!廃案!」といった連呼を聞いていた。まわりは立っているのに一人ショボくれて座っていたのが余程みすぼらしかったのか、群衆を警備していた若い警察官が寄ってきて「大丈夫ですか?具合がお悪いんですか?」と聞いてくる。日本のオマワリさんはやさしいですねぇ。もっともその後ろでは明らかに公安とおぼしき鍛えられた身体の中年男がキビキビと、参加者を時折ドーカツしておりましたが。それに機動隊の警備車輌もことのほか多かった。原発集会の時もそうだったけど、こうした会場でケーサツ官に悪態をついたり突っかかったりするのは実はほとんど高齢者で、昔のクセが抜けないのであろう。バカばっかり。若い人は行儀が大変よい。

 時折横っ腹に白地に黒くでかでかと「国民を見捨てるのですか天皇陛下」と大書した大型トレーラーが回ってきて、右翼の宣伝車のようであったがその下の「餓死する一億の民云々」の凶々しい一文も含めて、ボクには全く意味不明でそれもまた不気味でありました。牛のオブジェを荷台に乗せたトラックも回っていて、これは「希望の牧場」という福島の牛飼いの宣伝車だ。朝日新聞の「プロメテウスの罠」等で紹介されていたのでこれは知っていた。300頭余の放射能汚染されて出荷不能の牛を、東電と国への抗議として飼い続ける吉沢氏の車である。ボクはその抗議スタイルに必ずしも賛成ではないけれどもそういう人もいる。

 集会は盛り上がってきたものの、小生は帰りの時間もありそろそろと考えていたとき、ボクのいたすぐ近くで警備の隙をついて、2,30人がスルスルと車道に出て騒ぎはじめた。ボクも急に元気が出て「ヨシ!」と柵をまたごうとしたら警察に足を戻されてしまった。

 しかしあちこちで人が柵を越え始め、あとはワーワーと皆が車道に踊り出て一瞬の解放感と興奮を得たのである。バカだねぇ。しかしバカでも集会にはこういうイベント性がなければおもしろくない。とはもうあっちこっちで警備の柵を押し倒し、車道を埋めていった次第。

 明日(18日)も雨のようだし出荷日でもあるが、「終ったら国会前だ」と考えていたけれどその前に成立しそう。ウーム残念。 会場で「野党選挙協力で選挙管理内閣を作れ!」というチラシを配っていた人がいて読んだ。これは確か、小林節氏もどこかで言っていたような気がする。(内容は“野党選挙協力を求める市民運動”で聞いてください)現実的にはそういう方向で野党のシリをたたいていくしかないかなぁ。 S

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      写真は9月14日の国会前の様子。車道に人があふれ、中央分離帯から姜が撮影 
by kurashilabo | 2015-09-19 10:32 | 鈴木ふみきのコラム