開拓第７回（６月）レポート

さて、いよいよ田植えと望みたいところ。まずは、開拓地の状況をおさらいしておきましょう。


１枚目と２枚目は、水を張らずにそのまま植えます。
２枚目は、まだ草が残っているので、草を除去する作業から。


３枚目はテーラーで耕して、水を入れました。足で代掻きせねばなりませぬ。


４枚目もテーラーを入れたのですが、水は入っていません。３枚目同様、基盤整備されていない田んぼは、どこまでも埋まってしまい、テーラーを入れるのも恐る恐るでした。一度耕した場所にタイヤが入ると出られなくなるので、隙間をあけて耕しています。実は一度、埋まって出れなくなりました・・・。


５枚目は、テーラーも入れておらず、またもとの開拓地に戻りつつあります。これが「人と自然がせめぎ合っている」状態です。


これは、日よけにのために事前に作った竹の枠。



さて、田植えをするには、まずは稲です。４月に播いた米のモミがこんなに大きくなりました。みんなでワイワイ抜きます。足が水に使ってきもちいい。


日よけに屋根を付けています。とっても簡易でアジアっぽい？


さて、１枚目に稲を植える訳ですが、水も張っていない、代掻きもしていない、こんな場所でどうやって田植えを・・・？


そう、意地で植えます。なんというか、玉ねぎの定植作業のようです。


根が活着しやすいように足で土を寄せます。


やっぱり開拓地は背景が良いですね。よもや田んぼで田植えしているとは思えないです。


わいわい喋りつつ、心の中は「果たしてこれで良いのだろうか・・・」というものだったでしょう。


ともあれ、「稲の定植」完了。（田植えとは言わない。）初日はこれで終わります。



２日目。2枚目も植えつつ、3枚目の代掻きを足でします。


大の大人がぞろぞろ集まって、黙々と地面を踏んでいます。すごいです。


こちらは万能で耕しています。絵的には“らしくて”良いですが、後で「こんなに振りかぶる必要はなかった」と気づいたようですよ。


根っこが抜けたようです。テーラーが入れられなかったところは、根が絡まって本当に耕すのが困難でした。


成し遂げた男達の見せる豊かな表情。さて、ここも田植えします。


さすが、水を張って代掻きしただけあって、1・2枚目とは違って田植えっぽいです！


そんなこんなで３枚目もどうにか植え終わりました。普通、手植えする時は株間30cm、条間30cmとりますが、葦やらマコモやガマや？モロモロ草が生えてくる事を想定して、条間を倍の60cmとって、代わりに株間は20cmに詰めて植えました。刈払い機で草刈りできるようにです。



記念の１枚
今回の活動も、一筋縄ではいかないものばかりでした。ありきたりですが、昔の人はたいした道具もないはずだし、本当にすごいです。昔って言っても昭和初期とか大正とかで、それをさらに遡って、そもそもこの地を開拓した人は一体どんな思いだったのでしょう。「40年前まで作っていた」事は分かっても、ではそもそも「いつから」作っていたのか、最初に耕作した人はどんな人たちなのか？その時代の風景は今とはまた全く違うものだったろうなぁ、と想像で埋めるしかありません。そしてもちろん、大事なことは過去をなぞるだけでなく、今の僕たちにとっての開拓の意味を見出していくことでしょう。


こちらは50秒のダイジェスト動画。



次回　　　７月２５日－２６日（土・日）

　　　　Ｎｅｘｔ　Ｍｉｓｓｉｏｎ
沢の境界を拓く。
　　http://kaitakudan.strikingly.com/#_5

ぜひご参加ください




ちなみに、田植えから３週間後の稲の様子。元気に育っているようです。