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豚舎から

鉄は錆び、木は朽ち、プラスチックは劣化する。
自然の摂理に豚達のパワーが加わることで、豚舎の老朽化は激しい。
豚房の仕切り板や壁板のあちこちにのぞき穴ができ、脱走劇も珍しくない。
子豚のコタツは、母豚にひっくり返されコードは噛まれ、ついに限界がきたのかショートした。
取りあえず絶縁テープで応急措置をしてプラグインするとスパーク!
これではかわいい豚達が焼き豚になってしまうので、新品の家畜用ヒーターを購入☆
今まで使っていた家庭用のコタツと違って、落下したら自動電源OFFする安全設計♪
やれやれ、これで子豚たちも安心して寝られるだろうと思ったら、今度は麦圧ペン機が動かない。
輸入配合飼料の購入が当たり前になった今、自家配合している養豚家は少ない。
自家配合にこだわっている養豚家も、圧ペン麦を単体で購入していることが多く、麦を自分で圧ペンする養豚家はさらに少ない。
小型の麦圧ペン機は今では「レア農機」だ。
私もそれなりに古い養豚場も覘いてきたつもりだったが、麦圧ペン機に出会ったのは今回がお初。
おそらく圧ペン機に付いていたであろう企業名のプレートを見つけ電話で問い合わせたが、経営者が亡くなり廃業したとのこと。
圧ペン機を検索エンジンで調べてもみたが、飼料用の圧ペン機なるものは見つけることが出来なかった。
なんとか私の素人整備で圧ペン機は復活し、今のところ子豚もすくすくと育っている。ホッ。

小松
by kurashilabo | 2011-05-14 16:35 | 週報からの抜粋