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支援者でありながら被害者でもあるという状況

2週程前、茨城有機農研のメンバーで集まり、被災地支援について話し合いました。そこで当面、毎週末、農作物を持ち寄って、行ける人で南相馬市に(在宅避難している人に)届けにいく事を決めました。農場からは卵を出していて、機会があれば自分も行きたいと思っています。

放射能の被害は原発から不規則ながら同心円状に広がり、東京をも含んでいます。被害の状況はその中のどの地点にいるかで全く様子が異なります。やさとは住居もあるし、スタッフもみな生活できていますが、農を営む点ではじわじわと迫りくる大きな深手を負ったと思います。

自分たちは支援者でありながら被害者でもある、という状況が東北関東全域に当てはまります。
「出来る範囲でいいから持ち寄って届けよう」と声かけ合う強い気持ちと、「ここで有機農業を続けられるのか。その意味があるのか」という現実的な不安とが織り交ぜになって、それでも立っている。いや、立たせてもらっている、のだと思います。

僕たちが物資を届けるのと同じように、僕たちの野菜や卵を食べてくれる人たちがいてくれる。
だから立っていられる。

自分たちが受け、もらったものを、同じように出し、届けていく。
ここにいる限り、受けるものと届けるもの、そのバランスが崩れてはいけないのだと思います。

イバ
by kurashilabo | 2011-04-16 19:27 | 週報からの抜粋