2011年 04月 16日
支援者でありながら被害者でもあるという状況
放射能の被害は原発から不規則ながら同心円状に広がり、東京をも含んでいます。被害の状況はその中のどの地点にいるかで全く様子が異なります。やさとは住居もあるし、スタッフもみな生活できていますが、農を営む点ではじわじわと迫りくる大きな深手を負ったと思います。
自分たちは支援者でありながら被害者でもある、という状況が東北関東全域に当てはまります。
「出来る範囲でいいから持ち寄って届けよう」と声かけ合う強い気持ちと、「ここで有機農業を続けられるのか。その意味があるのか」という現実的な不安とが織り交ぜになって、それでも立っている。いや、立たせてもらっている、のだと思います。
僕たちが物資を届けるのと同じように、僕たちの野菜や卵を食べてくれる人たちがいてくれる。
だから立っていられる。
自分たちが受け、もらったものを、同じように出し、届けていく。
ここにいる限り、受けるものと届けるもの、そのバランスが崩れてはいけないのだと思います。
イバ