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里山と田園回帰②

 「里山資本主義」の藻谷浩介氏が「自給的農業を見直す―第2の人生の受け皿に」という小文を「農業新聞」に寄せている。(5.23論点のコーナー) 団塊の世代に農業や地方移住への関心が高いから「関係者各位は意識して誘導策を従前以上に打ってほしい。」というものだが、その理由が少々気になった。「若者の就農の重要性は明らかだが、高齢者の就農も意義は大きい。(自給的)農業を営む、生活費は低く健康度は高い高齢者を増やすことは、高齢者の生活不安や、年金財政のひっ迫、医療保険、介護保険原資の不足といった、高齢化問題への対処になるからだ。」というのである。

  むろん間違っているわけではない。しかし、年金財政がひっ迫し、医療保険や介護保険の原資が不足しているから高齢者は田舎へ移住して自給的農業やるのを勧めるというのは「ウバ捨て」の発想そのものではないか。本人が「子どもに世話かけたくないし、社会のお荷物になるのも申し訳ないから田舎に引っ込んでのんびりやるよ」と言っている分にはいいが、論者や政策の実務に携わる者がそんなこと言い出したら少々問題ではなかろうか。「農山村の側から見ても、農地の保全の主体として(早期)退職者を確保することがますます重要である」とも言っている。増え続ける遊休農地を保全する人としても期待されているのである。繰り返すが間違っている訳ではない。しかしこういうことは誰がどのような言い方をするのかが難しい。

 ところで若い新規就農希望者から相談を受けたらボクはおそらく(顔をみてということになるが)「考えなおしたほうがいいヨ」と言うだろう。また、もし高齢者の方から地方移住と(自給的)農業の相談を受けたら同様に「止めた方がいいですヨ」と言いそうな気がする。若い人は体力と時間はあってもカネが無い。農業で一家を構えていくのはそうた易いことではない。田舎暮らしにあっても貧困は貧困、孤独は孤独である。その点、高齢者は蓄えや退職金があり年金収入も見込めるので(普通は)楽だ。しかしその分必死さがないし、体力も時間もない。60代はまだしも70代ともなればいつ何があってもおかしくない。

 実際高齢の方が地方移住してしばらくしてまた戻ったという話は少なくない。空き家の中にも退職後、第2の人生の夢をかけて立派なものを建てたがさして住まぬうちに夫婦の片方が病になったり亡くなったりして空き家になってしまったという物件もしばしば見かける。自給的農業にしても(家庭菜園のことだ)そういうのは社会性が無いから3年もすれば飽きてしまう。また今の田舎は排他的ではないが、そうは言ってもヨソ者はヨソ者で、地域社会になじめない。そもそも地域社会で育ち生活してきた人と移住者は共通の話題も少ない。自然はいっぱいあっても高齢者の田舎暮らしは若い人以上に孤独である。田舎に終の棲家など求めてはならない。高齢者の田舎暮らしは「週末農業」ぐらいがいいと思う。移住ではなくて2拠点生活である。建物も別荘などというりっぱなものではなく、「小屋」で十分だ。「寝泊まりできる小屋」ならセルフビルドも楽しめる。田畑も1反歩(300坪位)あれば十分楽しめる。週末農業をやるうちにいつの間にか田舎の人になってしまったということもあるだろうし、逆にまたいつの間にか戻ってしまったということもあるだろう。いずれにせよ腰の軽いスタイルで臨めば田舎はアソビの素材には事欠かないのである。

 話は飛ぶけれども旧たまごの会は集団で(共同で)この2拠点生活を実践したという見方もできるかもしれない。都市(地区)と農場という2拠点をもつことで不思議なエネルギーが発生し、世界が違って見えてきたということではなかろうか。少なくともたまごの会の独自性やおもしろさは2拠点性と関係ある。今気が付いたことだけれども。

 さて以下は宣伝だ。「開拓」はまだ緒についたばかりで先を語る段階にはない。あと3年くらいかけてカタチあるものにしていきたい。しかしその先どうするのかは考えておかねばならない。
 ボクの願望としてはそこを2拠点生活を提案するひとつのモデルとして開放したい。単に2拠点生活というだけでなく、そこに若い人と高齢者と地元の人からなる新しいコミュニティが立ち上がってくるような。先住民であるぼくたちの役割はその産婆役と場所全体の管理、コーディネートということになろうか。 S
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by kurashilabo | 2016-05-29 11:52 | 鈴木ふみきのコラム | Comments(0)

5/28(土)着の野菜セット(レギュラーサイズ)

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端境期を越えて野菜セットが賑やかになってきました。冬の間ずっと活躍してくれた保存里芋は今週でお終いですが、その代わりに新顔野菜がぞくぞく。今週の初モノはブロッコリー・ニンニクです。

●大根 半本
2月播種の春大根。今回で大根もお終い。秋までしばらくお別れです。

●里芋 400g
土垂(ドダレ)と呼ばれるネットリ系里芋の定番品種です。今週で最後です。

●キャベツ 1玉
2月播種の春キャベツです。

●春菊 160g
2月路地播き春菊。

●水菜 160g
3月路地播きの水菜です。生サラダや汁物などに。

●スティックブロッコリー 150g
普通のブロッコリーとは品種が異なり、茎まで柔らかく食用できます。茎はまるでアスパラガスのよう。

●ソラマメ 700g
この農場の地主でもある提携農家の高橋さんからの出荷です。食味が落ち易いのでお早めにお使い下さい。

●ニンニク 1個
収穫適期よりほんの少し早めに採った新ニンニクです。そのみずみずしさを活かして丸ごとホイル焼きが絶品。

●レタス 1玉
2月播種の玉レタス。生サラダも良いですが案外炒め物や汁物にもオススメ。
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by kurashilabo | 2016-05-27 18:04 |  L 今週の中身 | Comments(0)

里山と田園回帰①

 ちょっと調べたいことがあって図書館で「八郷町史」を閲覧した。どこの自治体でもそうだが、町史、村史には昭和30年代にまとめられた古い版と平成になってからのものがある。町史とはいっても歴史書というより民俗や地場産業、農業生産、地名等々まで含めた内容で、これもどの町村も同じだ。

 その古い方の町史を開いて巻頭の写真の一枚に目が留まった。特別なものではない。「柿岡市街から見た筑波連山」という平凡なものだ。だがそこに写っている筑波山や峰寺山がひどく汚いのである。というか見苦しい。写真が白黒で古いからというのではなく、筑波山の中腹から裾野あたりが「つぎはぎ」だらけなのだ。木を切った跡地のような区画が様々な形をして連なっている。峰寺山などは西光院の上の9合目くらいまでそうなっている。

 今の筑波山はそんなではない。「開拓地」は筑波山ろくにあるので行く道すがら毎日いやでも筑波山を見上げることになる。新緑の筑波山は実に美しい。雨上がりの午前中など目もさめるほどである。しかし昔はこの写真のようにそうではなかったのだ。そうか、ボクがしばしば言う「1965年の人と自然の関係にかかわる革命(内山節)」以前の筑波山はこのようであったのか。

 よくよく考えてみればそれもそのはず、1965年の革命以前の暮らしや農業生産はその資源のほとんどを「ヤマ」に依存していたのだから。(以前も触れたことがあるので繰り返しになるが)暖房や台所のエネルギーは薪炭だったし、今の軽トラの役割であった馬の餌(マグサ)もそうだし建材も屋根をふくカヤもヤマのものである。農業生産で使われる堆肥や様々の農業資材も竹を含めヤマからとってくるものだった。古い時代には(といっても戦前までは)焼畑と言って、山の木を伐り、燃やしてその跡地にソバ、アワ、小豆などの雑穀を播くこともしばしば行なわれ食糧の大切な一部となっていた(焼畑は山の奥でやることが多かった)。こうしたことを八郷地区でいえば3万人の人口でやる訳であるからその利用圧は相当なものだったはずだ。山は豊かだとはいってもその再生産力はそれほどには強くない。「里山はそのほとんどがハゲ山か草山、よくて灌木林(ブッシュ)だった」(太田猛彦「森林飽和」)というのもうなずける。昭和30年代といえばすでに電気はもちろん石油エネルギーも入っていたし、肥料も全肥(化学肥料など)に変わりつつあった時代だ。それでこのようなのだから、暮らしと生産がほぼ100%ヤマの植物性バイオマスに依存していた江戸、明治の頃のヤマはどうだったのかと思う。

 このことは有機農業やエコロジカルな暮らしを語る時、その前提として押さえておかなければならない。有機農業もエコな暮らしもつきつめて言えば持続可能な植物性バイオマスに依存していこうということであろう(すべてとは言わないが)。それを少数の人がやるうちはエコロジカルで済むが、みんなが始めたら即、収奪の様相を呈し、里山はハゲ山になってしまうということだ。江戸から明治の頃の人口は3千万人前後であり、生活も質素なものだった(今と較べれば)。それで「里山はその大半がハゲ山か草山、ないし灌木林」だったとすれば1億の人口の、それなりのレベルの生活がそれでやっていける訳がない。里山の面白さや重要性を語ることにおいてボクも人にひけをとらないが、その時(荒れてはいるが)今の樹木や竹でうっそうとした里山をイメージしがちだ。そこは気を付けなければならない。

 だが、「里山はハゲ山」論には多少の疑問もある。自分史的に納得がいかないのである。昭和30年代といえばボクの小学中学時代で、今でいう里山で遊びまわっていた頃だ。だが記憶をたどっても「山は草山かハゲ山だった」という実感がないのである。静岡県の生まれだが、ヤマには茶畑やみかん畑が多く、その他は雑木(カシ類?)や竹林、杉、ヒノキで貧相だったという印象がない。大人たちからも山はハゲ山だったという話を聴いたこともない。子どもだったからそういう所に目が向かなかっただけなのか、それとも地域性があるのか、そのあたりが納得できないところである。 S 
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by kurashilabo | 2016-05-21 11:50 | 鈴木ふみきのコラム | Comments(0)

5月21日(土)着の野菜セット(レギュラーサイズ)

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大根 1本
里芋 400g
間引き人参 140g
そら豆(高) 440g

小松菜 250g
水菜 120g
春菊 160g

キャベツ 1個
玉レタス 1個
サニーレタス 1個

■栽培に時間がかかり、倒伏や虫害などの悩みも多く、出荷できる期間はごく僅か。ソラマメは作っている側からすれば特に贅沢な野菜です。さらにサヤに対しての可食部の重量割合は約3割だけ(舟田調べ。豆の皮を含む。)いくら食べても食べ足りない初夏の味です。

【大根】2月播種の春大根。
【里芋】土垂(ドダレ)と呼ばれるネットリ系里芋の定番品種です。
【人参】人参の間引き菜です。若いので葉から根まで柔らかく全体を美味しく頂けます。炒めモノや卵焼きの具などにしても美味しいですが、特に天ぷらが絶品です。
【ソラマメ】この農場の地主でもある提携農家の高橋さんからの出荷です。食味が落ち易いのでお早めにお使い下さい。

【小松菜】2月路地播きの小松菜です。虫食いが目立ちますがご了承下さい。
【水菜】3月路地播きの水菜です。生サラダや汁物などに。
【春菊】2月路地播き春菊。

【キャベツ】秋に播いて冬越しした春キャベツです。虫食いが酷く外葉を取ったため小ぶりになってしまいました。良く検品したつもりですが青虫が付いていたらゴメンナサイ。
【レタス】2月播種の玉レタス。生サラダも良いですが案外炒め物や汁物にもオススメ。
【サニーレタス】紫が鮮やかな結球しないレタスです。生でサラダに。
舟田
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by kurashilabo | 2016-05-20 15:04 |  L 今週の中身 | Comments(0)

5/14(土)着の野菜セット(レギュラーサイズ)

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里芋 400g
大根 1本
間引き人参 170g
小松菜 220g
春菊 180g
コカブ 適宜
水菜 110g
山東菜 110g
キャベツ 半個
サニーレタス/サラダ菜 1個

■一通り夏野菜の定植を終えました。思い返せば種を播いたのはまだ寒い2月。それから大事にハウスで育ててきた苗達の独り立ちです。キャベツに続いてこれからブロッコリー・ソラマメ・新ジャガ・新玉ねぎなど初物が目白押しです。野菜の少ない端境期はもう1・2週間でお終い、野菜セットが徐々に賑やかになっていく予定です。■毎年この時期に出荷しているキヌサヤ・スナップエンドウですが、今年は大きく失敗してしまい出荷できません。

【里芋】土垂(ドダレ)と呼ばれるネットリ系里芋の定番品種です。
【大根】2月播種の春大根。まだ小ぶりですが他の野菜が少ないので入れました。【人参】人参の間引き菜です。若いので葉から根まで柔らかく全体を美味しく頂けます。炒めモノや卵焼きの具などにしても美味しいですが、特に天ぷらが絶品です。
【小松菜】2月路地播きの小松菜です。虫食いが目立ちますがご了承下さい。
【春菊】2月路地播き春菊。
【コカブ】虫食いで肌が悪い場合がありますが味は良いので皮を剥いてお使いください。
【水菜】3月路地播きの水菜です。生サラダや汁物などに。
【山東菜】サントウサイあるいはベカナなど呼ばれる一種の結球しない白菜です。柔らかくアクもないので生お浸しでも美味しく頂けます。
【キャベツ】秋に播いて冬越しした春キャベツです。虫食いが酷く外葉を取ったため小ぶりになってしまいました。良く検品したつもりですが青虫が付いていたらゴメンナサイ。
【サニーレタスとサラダナ】紫色がサニーレタス、若緑色がレタスの一種ですが結球しないサラダナです。鮮やかな色合いを活かしてどちらもサラダなどに。








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by kurashilabo | 2016-05-13 14:58 |  L 今週の中身 | Comments(0)

農場で野菜を活ける ~野菜に目を向け、自分を見つめる~

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いけばなは、作法に従って綺麗に花を活けるだけではありません。

自分がどうしてその花を選び、どういう組み合わせや形にしたいと思ったのか、自分以外の人はどうしてあの花を選んだのか。花を活けることを通して、自分が普段どのように対象に向き合い、注意を向け、何を大切にし、物事を進めているかをつぶさに感じることができます。そうして出来た作品は、自分が気づいていなかった、自身の個性や魅力への認識を深めてくれるきっかけになります。

それこそがいけばなの醍醐味。

今回は筑波山系の豊かな自然に囲まれたorganic farm 暮らしの実験室を舞台に、季節に採れる野菜を活けます。

雨に打たれて日に日に伸び行く野菜の成長
自由気ままに交じり合う動物たちの会話
ほわっと立ち上る堆肥と太陽と料理の香り
自然のエネルギーがいっぱい詰まったぷりっぷりの野菜
噛み締める程頬が緩む、いのちの味わい


「暮らしは自分たちの手で作り出すもの」をキーワードに、温かく丁寧な暮らしが繰り広げられる暮らしの実験室で、農場が立ち上がった背景や関わる人の想いを伺い、農業と食への理解を深め、里山の自然と動物と人が交差して織り成す豊かな環境に全身を委ねます。

農場で出逢う様々な感覚に意識を向け、“やさい”を?はな”に見立ててそれぞれの作品を創りあげます。

「 いけばな × 農場 」

いつもとはちょっと違った環境に身を置くことで、今までには気付かなかった新しい情報と、新しい世界と、新しい自身と出逢えるかもしれません。

いけばなが初めてでも、全然興味がなくても楽しめる、農場で野菜を活ける自分掘り下げのワークショップです。
いけばな未経験、農場はじめまして、男性も大歓迎。
お友達をお誘い併せのうえ、ぜひお気軽にご参加ください。

<日時>2016年7月9日(土)11時半~10日(日)15時

<場所>暮らしの実験室やさと農場
    (茨城県石岡市柿岡1297-1)
 ※東京から電車で参加の方は、上野駅集合で常磐線で向かいます
 ※車で参加の方は、開始時間までに農場にお越しください

<定員>
15名(先着順で定員に達し次第締め切ります)

<スケジュール>
Day1
11:30 受付、オリエンテーション、ごはん
13:00 農場見学&トーク
14:30 素材集め&制作
15:30 野菜収穫(畑見学)
16:30 みんなでやさいを料理する
18:30 ごはん
20:00 いけばなワーク①

Day2
7:00 朝ごはん
8:00 素材集め(野菜や草)
9:30 いけばなワーク②
12:00 昼ごはん
13:00 振り返りタイム
14:00 シェアタイム
15:30 解散

<金額>
8000円(宿泊費、食事4回、イベント費含む)
※当日会場でお支払いいただきます
※現地までの交通費は各自負担
※開催日2日前から、キャンセル料2000円を頂戴いたしますので、ご了承ください。

<申込み方法>
FBの参加だけではなく、必ず以下のフォームに入力くださいますようお願いいたします。
https://goo.gl/wLvyML

<持ち物>
・農場ですので、汚れても良い服装、靴
・夏なので日焼け止め、虫除け等
・洗面グッズ、タオル等
※排水は自然にそのまま流しているので、化学的な添加物の少ないものを使っています。
 石鹸やシャンプーは備え付けのものをご利用ください。

<講師>
華彩hana-dori 井口双恵
小学生の頃からいけばなを初め、20歳に師範を授かる。
現在企業に勤める傍ら、"華導家″として活動。
活けた作品に表れる活け主の個性に注目し、いけばなによる自己分析、チームビルディング、アイスブレイク、アイデア創出、心理分析等を提案。
HP: http://hanadori.jimdo.com/

<organic farm暮らしの実験室>
筑波山系に囲まれた茨城県やさと地区に食の安全を求める市民の手によって1974年に開かれた農場。
鶏や豚を飼い、そこから得られる肥料を使って無農薬で野菜やお米を育てています。
片流れのユニークな建物やツリーハウス、ヤギやポニーなどの動物たち、森や池などの自然環境、様々な機会を通して暮らしを見つめるきっかけを作っています。
FB https://www.facebook.com/yasato.farm/
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by kurashilabo | 2016-05-10 09:55 | お知らせ(告知) | Comments(0)

開拓日記 2016年5月7日

 今年の農場の米作りは開拓地でやることになっているのだが未だに先が見通せないままだ。農場のまわりの田はすでに田植えの真っ最中だというのに。

 今年は「農林48号」、通称ヨンパチという品種を使っている。栃木の篤農家の上野さんから分けていただいたものだ。コシヒカリは早生で8月の中旬には出穂してくるが、これは一か月くらい遅くなる。その分、分けつが多くとれる(と期待している)。農場の米作りは昔のスタイルなので仮に6月の頭に田植えして8月の下旬に出穂となると実質2カ月弱しか栄養成長する(分けつ)期間がない。これでは多少無理があるのではと思ったのである。

 しかしそもそも田植えまでたどりつけるのかどうか。今はそちらが問題。苗はまずまず育っているが、本田の方の段取りがつかない。湿地のところはトラクターも耕運機も入らないので小さめの(軽い)機械にカゴ車輪をつけて耕したり代掻きするしかない。しかしその手当がまだできていない。シノ竹が密生していたところはシノの根を崩さなければこれまたトラクターも耕運機も入らない。その部分はミニユンボ(3トンクラスの重機)で浅く掘り崩すしかないが、そのユンボも不調で動かせない。修理屋さんに頼んであるものの、連休が終わって部品を取り寄せていつになることやら。

 田には新しい草がどんどん、どんどん伸びてくる。しかしこれを刈るにしても機会を入れる直前でないと2度手間になる(また刈らなければならないので)。田は放棄されて長いので土砂が流れ込んで水平がとれていないところが沢山ある。これは土を移動しなければならないが一人ではどうにもならず農場総出でやるしかない。気持ちは焦るがニッチもサッチもいかない。

 イライラしても仕方ないので気持ちを切り替えて今は用水路沿いの作業通路を作っている。昨年作った水路は時々見回らなければならず、特に水の取入口は大雨のたびに点検しなければならない。そのたびに藪の中を行くのは大変だし、マムシも怖いので歩きやすい道を作っているのである。藪の中でコツコツと篠竹やアオキを切り倒しながら進んでいくしかないが、これはやった分成果が見えやすいので気分的には楽だ。
今日は快晴で気温も上がった。初夏である。で、またマムシである。(しかも僕らが田んぼを作っている場所で!)。連休中の三日間、「開拓地ツアー」で子ども連れも入れていたがその時でなくて良かった。ヤレヤレ。ちなみにマムシは真ムシということなのであろうか。日本の伝統的な動物分類ではヘビはムシの仲間で、ムシの中のムシという意味で真ムシという尊称をいただいているのかと思ったりする。ただマムシの名誉のために一言添えておくと、マムシは恐れられているが実はマムシに噛まれて死んだ人はほとんどいない。沖縄地方のハブとは毒のレベルが違う。むしろスズメバチの方が怖い。(毎年死ぬ人が出る)。

 ところで一昨日案内をしている道すがら子どもが一片の骨を拾った、かなり古いもので、それも10センチほどの小さなものながら明らかに獣骨である。場所からすればイノシシの骨だとは思うがしかしそんなところにイノシシの骨がある理由がわからない。昔、豚の骨抜き(枝肉から骨をとる)はずいぶんやったがこんな形の骨があったかどうか・・・。薄くなりつつある記憶をたどってみる。人の上腕骨の肘のところの頭のようにも見えてくる(昔、鍼灸をやっていたので多少骨格の知識あり)。そんなことがあるとは考えたくないが人骨の可能性も否定しきれない。(専門家が見れば即わかると思う。特徴のある骨)妄想は拡がって、その骨のあった場所はボクたちが切り拓く以前は下から歩いてくるとシノ竹にはばまれてもうこれ以上は進めなくなる丁度そのあたり。人を捨てたりするには格好の場所。人は近づくことないし。実際、この篠竹の奥に埋めてしまえば見つかることはない、ほぼ確実に。 スミマセン。妄想です。 S
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by kurashilabo | 2016-05-08 11:39 | 鈴木ふみきのコラム | Comments(0)

5/7(土)着の野菜セット(レギュラーサイズ)

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*写真撮影時に小松菜さんがお出かけしていたため写っていません。

大根 2本
里芋 400g
長ネギ 280g
葉ニンニク 1本
間引き人参 120g

小松菜 180g
コカブ 160g
山東菜 150g
春菊 100g
サニーレタス 1玉
サラダ菜 1玉

最低気温が10度を越えてもう大丈夫だろうと夏野菜を定植するこの時期、最も怖いのが遅霜とヒョウです。弱い霜でも夏野菜にとっては大打撃。さらに天気が不安定な春は突然ヒョウが降り一瞬で野菜が穴だらけになることも。もう夏野菜の定植が始まっています。毎日天気とニラメッコです。

【大根】2月播種の春大根。まだ小ぶりですが他の野菜が少ないので入れました。
【里芋】土垂(ドダレ)と呼ばれるネットリ系里芋の定番品種です。
【長ネギ】分けつネギ。一本ネギがトウ立ってしまうのでの4月はネギの端境期ですが、この時期にも食用できるのが分けつネギです。春になると固くなり食味は劣りますが、やはりあると嬉しい野菜なので一本ネギとは別に栽培しています。
【葉ニンニク】一般的な玉ニンニクと品種は同じですが、熟す前に早採りしたのが葉ニンニクです。薄皮などを剥く必要もなく、葉・茎・根本の小さい玉まで全体を食用にします。刻んで炒めて中華料理などに。餃子や麻婆豆腐との相性抜群です。
【人参】人参の間引き菜です。若いので葉から根まで柔らかく全体を美味しく頂けます。炒めモノや卵焼きの具などにしても美味しいですが、特に天ぷらが絶品です。

【小松菜】2月路地播きの小松菜です。虫食いが目立ちますがご了承下さい。
【山東菜】サントウサイあるいはベカナなど呼ばれる一種の結球しない白菜です。柔らかくアクもないので生お浸しでも美味しく頂けます。
【コカブ】白カブと紅白カブのミックスです。
【春菊】2月路地播き春菊。
【サニーレタスとサラダナ】紫色がサニーレタス、若緑色がレタスの一種ですが結球しないサラダナです。鮮やかな色合いを活かしてどちらもサラダなどに。
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by kurashilabo | 2016-05-07 09:29 |  L 今週の中身 | Comments(0)